STAFF :御木里空

  ポマンダー   ポマンダーの芳香 夏の暑さが和らいだとたん、日が暮れるのが本当に早くなりましたね。皆様はいかがお過ごしでしょうか? コロナも長期化する中、季節の変わり目こそ、免疫力と朗らかな気持ちをキープしたいもの。 そこで、今回は中世から病気予防や魔除けとして使われてきた、ポマンダーのお話です。   ポマンダーの名はフランスのpomme d’ambre(琥珀のリンゴ)か ...
彼岸花   お彼岸に寄せて   春と秋のお彼岸には、お墓参りに行く習慣がありますが、その由来や意味をご存知でしょうか? かく言う私も、お彼岸と聞くと瞬時に「おはぎ」や「ぼたもち」が脳裏に浮かぶ以外、きちんと知らないことばかりだったので、この機会に調べてみました。   お彼岸はインド・中国にはない、日本固有の仏教行事です。 平凡社の『改訂新版・世界大百科事典』によると、春分・秋分を中日として、 ...
  迎え火の日にお盆を想う   今日は7月13日。 地域によって異なりますが、東京や横浜、北海道など7月にお盆を行う地域では、ご先祖様の霊を迎える「迎え火」をする、お盆の初日にあたります。 その他の地域では、一か月後の8月がお盆というところが多いようです。   旧暦7月1日に「あの世」の蓋が開き、ご先祖様の霊が子孫の家にやってくるまでに2週間ちかくかかるので、この日に迎え火をするのだとか。 ...
  雨の予感とカポーティ 今年の梅雨は、降ったり降らなかったり、ずいぶん気まぐれですね。 空を覆う重い雲を眺めていたら、トルーマン・カポーティの短編小説「無頭の鷹」を読み返したくなりました。 まだ二十代前半だったカポーティが人間心理の危うさを鋭利な筆致で描いたこの作品は、短編集『夜の樹』に収録されています。   舞台は1940年代のニューヨーク。 今にも雨が降り出しそうな、蒸し暑い七 ...
[embed]https://youtu.be/h8FgHWzA3Gc[/embed]   「フライングリース|自然の恵みのシャワーをお部屋で浴びる」   フライングリースは、壁掛けではなく、天井から吊るスタイルのリースで、英語では「花のシャンデリア(floral chandelier)」、「リース・シャンデリア(wreath chandelier)」と呼ばれています。   ...
クリスマス、そしてお正月が終わると、街は一気にバレンタイン・モードへとシフトします。 最近はその前に恵方巻が加わりましたね。   今年のバレンタインはどうしよう?と、楽しみではあるけれど、何となくマンネリ化しているような、もやもやする気持ちになる方も多いのではないでしょうか?   そもそも女性から男性への愛の告白としてのチョコレートというのは日本独自の風習で、欧米ではカップルや友人、家族 ...