今日は最近の教授の言うところの『クラ気持ちいい』を体現するかのようなセットリストでした。Out of noise製作中も今はあまり人にどう聴かれるかということには関心がなく、ただただ自分が聴きたい音を、静かに紡いでいるという心境だと書いてありましたが、今日のライブは終始一貫してマスを意識することなく、教授自身が響きを感じて音の世界にただただ没頭していくというような感じで、旧作のアレンジも、メロディを語ると言うより響きあう1音1音をゆ~っくりとつないでいくような新しい耳障り。それも、『Out of noise』を聴いていると不思議と頷ける統一感を感じます。
西欧的な曲もあれば、それとは対照的に日本的な美意識だなぁと思うフレーズがちりばめられていて、繰り返す旋律は、寄せては返す波のようで、自然と融合していくイメージが浮かんだり、映画『シルク』にあるような川を下っていくイメージ(これはビジュアルからきているのかもしれないけど)とか、頭の中に海や川の映像がたくさん浮かんできました。そのせいかステージのモニター映像にはあまり目が行かなかったなぁ>今回は結構見慣れた映像も多かった気がします。今日も昨日同様、glacierから始まりました。残念ながら選曲の流れと言うかストーリー性は感じられません。途中悩んで 『いいやっ暗い曲で』って言ってるし(笑)
心の赴くままにピアノを弾いている坂本さんを見て、そのうちジョアンジルベルトみたいにピアノ弾きながら寝ちゃったりするのかなぁなんて思ったりして。 そういう域にいるんだなぁって。。。
>おじいさんって意味じゃないです。
赤ちゃん連れの方がいらしたようで、たまに赤ちゃんの泣きそうになる声が聴こえて、その声がまるでサンプリングで用意されたかの如く生命力を感じさせる演出に思えました。 いい仕上がりになってましたよ(笑)
最近の教授はミニマルに最も近づいてるんじゃないかなぁ。
正直言うと、せめて最後は美貌の青空やって!という心境になりまして、せめてaquaでも・・・と心の中で思っていたら、ラストの曲は『美貌の青空』  間違ってもTibetan danceや千のナイフ、Riot in logosをやってくれそうな雰囲気ではなかったですよ、今日は。。。今回のような、どちらかと言うとマニア向け?ライブをメディアでたくさん宣伝して、過去最大のツアーというのも不思議な感じですね。
わらじを何足も履き分けている様な私の乱れたバランスを、メトロノームの如く正してくれた2時間だったようです。やっぱりライブはいいなぁ♪
帰りには美味しいざるそばが食べたくなるような、そんなライブでした。
追伸、5000円のツアーパンフ、買いましたよぉ~ レポありがとね!
どうせDVDトールサイズなら、Out of noiseもフルアートパッケージにすればよかった!(泣)